手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~


「志芳ちゃん!!」


私は思わず傘を落として志芳ちゃんに抱きついた。


志芳ちゃんはそんな私を受け止める。


「どうしよう!! 怖いよ!!怖いよ!!」


「落ち着いて、希望……」


志芳ちゃんはいつも通りの冷静な口調で私を励ます。


しかし、


体越しに志芳ちゃんが小刻みに震えていたのが伝わってきた。



無理をしてるんだ…。


私を不安にさせないために。