君がいて、僕がいる。



「ん、そういえば明日流星群が見られるみたいよ?」

「え、流星群?ここで?」

「そう。まあもっと山とか高いところには行くべきだけど。
今年はちょっと遅いな。いつもは数日前なのに」


流星群、かぁ……


流れ星。
圭介は守れる人になりたい。

…じゃあ、私は?私は何を望んで幸せになる?

幸せになりたい。
それは私の、いや…人類の最大の、そして永久の願い。


私は、いったいなにを望めば幸せになれる?


「神谷と見る?」

「んー…まぁ一応誘ってはみるけど」

「あいつ、流れ星とか大好きだから絶対来るよ」


…確かに。
あの人、流れ星大好きだよな……


「ってか今なにしてるんだろ。
優斗くんはなにしてるか知ってるんでしょ?」

「え、なんで?」

「さっき、知ってそうな反応したから」

「あー、……まぁ知ってるには知ってるけど
あいつの口から直接聞いた訳じゃないから確かかはわからないけど何となくそうかなって感じ。
あくまで俺の予想だから」

「気になるんだけど」

「でもいい話じゃないし、直接神谷から聞いてない俺には話せることはなにもないよ。
神谷ならたぶん話してくれるんじゃないかな。
真希ちゃんなら、きっとね。」


優斗くんは優しい笑顔と共にそんなことを言うけど…
でも、私に話してくれたことなんてほとんどない。
家族のことのみ、なんだから……