出会えたことから、なにもかもが始まった。
死ぬ気はなかったけど、生きるのを諦めて楽になりたかったあの日
なにもかもを終わらせようとしていたあの日
圭介に出会えて、すべてが変わった。
……ううん、変わったんじゃない。気づけたんだ。
圭介に出会ってすべてが始まった。
ケンカしたり、いろんなことで傷つけたり、傷つけられたりもしたけど……
「はい、からあげできたよ~」
「めっちゃうまそ」
「ん、ご飯とお箸。」
「サンキュ!食べ終わったら俺んち移動で!」
「本当神谷さんも物好きですね」
「好きだよ。わりぃか」
「だから変なこと言わない。
いただきまーす」
それでも、圭介がいて、私がいる。
私がいて、圭介がいる。
たったそれだけのことだけど、それが私にとって一番なんだ。
「ん、じゃあ俺これからゆずを家に呼ぶから
真希、夜まで帰ってくんなよ」
「はぁ?……でもお母さんが夕方帰ってくるでしょうが」
「そこは別にいいんだよ。
真希がいるとゆずが真希といたがるから」
「はは、将希より真希か。
そうだよな。俺も将希より真希だ」
「……殴っていいっすか」
「いいから、食べる。」
特に用もなくても、なんにもしなくても、一緒にいられる毎日が幸せ。
圭介がここにいる。それだけ。
それだけで、私の心はとっても満たされる。


