「な、ななっ…なにしてんの!」
そういってむりやり圭介も剥がした。
「雑誌取ってきて戻ってきただけだよ」
そういって将希はソファに座った。
「神谷さんも本当物好きですね」
「……まぁ、俺が今ここにいるのも真希のおかげだし。
だから俺は真希のためにそばにいんの。」
「……アユさんのことは、どうしたんですか?」
その将希の言葉に、ドクンと胸が強く打った。
「そっちはもう、ちゃんとケジメつけた。
もう全てを受け入れたよ。アユの思いも、受け止めることにした。
受け止めて、もう俺も前に進んだんだよ」
その声が、圭介のその声が、なんの疑いもかけられないくらい明るい声だった。
「…それ聞いて安心しました」
「将希もつくづく姉貴思いだよな。
昔から思ってたけど」
「……あんなんでも、唯一の姉ですからね」
将希……
…あの事件の日も、私のために圭介にいろいろいってくれたもんね…
ずっと私のピンチを守ってくれてたもんね
「……いい家族じゃん、真希」
「…うん」
『死んだら誰かが悲しむよ』
本当、その通りだったな。
ゆずちゃんとか、圭介見て思った。
簡単に、死んだりしちゃダメだって。
もしあの日私が生きるのを諦めてたら
将希も、同じ思いさせちゃってたんだろうな。
よかった。あの日、圭介に出会えて。


