君がいて、僕がいる。




「でも真希、よかったね。
神谷先輩とまた一緒に過ごせて。」


なんて、由貴がすっごく幸せそうな顔でそんなことをいう。
私のことなのに、自分の幸せかのように、そんな笑顔で…


「……ま、でも今年は圭介受験生だから、去年みたいにいつも一緒にはいかないだろうけどね」


ね。
去年は本当ずっと一緒にいたけど…今年は将来を決める大事な時期だからね。


「でも極力一緒にいる!だから俺がここにいる時間も増えるけど
その時は真希を貸してね」


・・・いや、勉強しなさい。


「はい、どうぞどうぞ~~」


そういって由貴と世奈はまた後ろへと戻っていった。
どうしてそこで納得しちゃうんだよ。


「…いい友達だなぁ」

「……まぁ、ね?
おかげで毎日楽しいよ」


本当、圭介と出会った頃とは違う。
生きるのをやめたかった私も、今じゃ毎日こんなに楽しく過ごしている。

人生、本当いつ転機を迎えるかわかんないよね。
地獄だと思っても幸せな毎日になったり、かと思ったら地獄な毎日になったり……

幸せな時もあれば大変なときもある。


もしかしたら、今幸せだけどまた辛い毎日がくるかもしれないけど…
でも、その先にまた幸せが待ってる。私はそれをこの一年で学んだんだ。


いいことばかりじゃない。
いいことばかりじゃない。
でも、嫌なことばかりでもない。

だから、辛い時期がきても、私はまた頑張れるよね


「真希、今日俺んち来る?俺引っ越したんだよね!」

「あー…今日お母さんいないから、将希のご飯作りに帰らなきゃなんだよね…」

「え、お母さんどうしたの?」

「あ、最近は調子いいんだけど今日は通院の日で。
で、ご飯作りに絶対帰ってこいって将希から言われてるの」

「えー…、前も将希に邪魔されたじゃーん」

「まぁ仕方ないじゃん
あれでも一応弟だからさ」


ね、あんなんでもね。
全然かわいくない弟なんだよ。


「……じゃあ俺も真希んちいく。
俺も真希のご飯食べたい。」


そんなことを言う圭介がなんともかわいい。

私も、一年前とは全然違うけど、圭介も全然違う。本当に変わった。
あんなにさっぱりとしているのに、今ではそこまでさっぱりしていない。
喜怒哀楽が激しいし、まったり甘い。

でも、そんな圭介もだいすきだ。


「じゃあ将希も誘って、一緒に帰ろ」

「えー、将希も一緒?」

「なんだかんだ将希のことも好きなくせに」


そういって、私は将希に連絡をいれた。