君がいて、僕がいる。




そして翌日


9時頃将希と一緒に朝ごはんを食べて、お互い身支度をして出発した。


「まぁ万が一があるから、一応助っ人呼んどいたわ」

「どうせ、将希の友達でしょ?
中学生に守られても」

「もう高校生だわ」

「あ、そっか」


ま、どっちでもいいけど…将希の友達、みんな喧嘩早そうだからなぁ……
大丈夫かな、そんなんきて……


「そういやさ、うちの高校来るのって将希の友達でいる?」

「颯真だけ」

「あー、颯真くん!あの可愛い子ね」

「俺の友達は頭悪いのしかいないからあとはほぼ土手高」


……土手高、ね。
土手っ淵にあるから、通称土手高。
不良ばかりと有名な男子校。

そんなやつらとつるんでるのか、こいつは。


よかったよ、将希はこっちきて。
少しでも勉強できてよかった。うん。


「そういや宿題終わったの?」

「真希担当の数学はちゃんと残ってるからな」


・・・いや、自分でやれよ。
残しとくなよ。


「ってかゆずちゃんは?高校どこ?」

「ゆずは頭いいから中央」


うわ、中央高校なのか……頭いいな……
そうか、そんな彼女がいるから、将希もうちの高校受かったのか。
さすが、ゆずちゃんだ。


「春休みあってる?」

「暇なときはな」

「ほとんど暇じゃん」

「真希に言われたくねぇよ」


・・・ごもっとも。
本当に暇です、私。圭介いないとなんにもやることない。
なんにも楽しくない。

由貴は彼氏だし、世奈は部活だし……
暇な人が私の周りにはいない。


「そんなことよりもうつくけど。
覚悟できてんのかよ」


そういわれれば、あの現場まであと少し。
あれからずっと避けてたここに、私はまた近づいてる。


「……ちょ、待って」


やっぱり、ちょっと怖い。
もうなにもないのはわかってる。

でも、でも……、どうしても
血を流して倒れている圭介が、思い出されてしまうんだ……


「…じゃあ、俺だけで見てくるか?
真希はここで待ってろよ」

「え…いいの?」

「いたら連絡するから」

「……ありがと」


将希は余裕そうに、あのビルの地下の階段を降りていった。
私はというと、ここまできたのにどうしても行けなくて隣の隣のビルの横の路地で一人、待機していた。

もう、あそこを視界にもいれたくなくて……