君がいて、僕がいる。




一番上まで上れば、ドアがひとつだけ。
ここのドアは何回も開けたな。

いろんな記憶が甦るここ。
私は、いろんな感情を渦巻かせながらドアに手をかける。


・・・けど

「あか、ない……」


まさかの、鍵が閉められているパターン。
どうして?なんで?だって今までずっと開いてたじゃん。

……いや、閉まってるのが普通なのかもしれないけどさ…


でも…じゃあ私はもうここへは出れないってこと?
屋上にはいけないってこと?……そんなの、やだよ…


そう思ってガチャガチャとドアノブを捻るも、開く気配は全くない。当たり前だけど……


しかたなく、私はそのまますぐ家に戻ることにした。


「えっ、真希もう帰ってきたの?」

「うん、やってなかったー」


せっかく着た制服を私はまた脱ぐために部屋へと向かう。

高校2年生となった今日、私はつくづく暇な人間だと思い知る。
夏休み、いつでも楽しかったのは、圭介と、生徒会長だった優斗くんがいたからなんだなって思い知る。
今思えば、優斗くんがどこの教室の鍵も開けてくれた。
あの屋上も、圭介がいたいから優斗くんがあけてあげていたものかもしれない。

夜、学校に忍び込んだときも、優斗くんがいてくれたからで……


圭介がいなくなってから、なんとかやってきたけど
ついにこんなところで、私一人ではなにもできないと思い知ることとなった。

圭介がいなくなったときも、放課後が本当に暇…毎日屋上へはいっていたけど、屋上にいっても一人じゃ暇で、すぐ帰って、いつしか行くこともなくなった。

それでも優斗くんが会長だった頃はいろいろ仕事も手伝ったし、なんだかんだ行事やテストて毎日が忙しかった。


……ひまだ。
本当にひま。

学校再開までの数日、本当に暇。

宿題も早々終わらせちゃったし…しかも優斗くんに手伝わせたし…