灼熱。そんな言葉がぴったりな太陽さんの下を歩いて10分。
ようやく学校へ戻ってきた私たちはまっすぐ自販機にきた。

「補講?って何時に終わるの?」

「んー、もう終わってんじゃん?」

「え、嘘。
ちょ、優斗くんに連絡してよ」

「えー、めんど」

「…頑張って生きてください?」

「はいはい、わかったよ」


…なんだかなぁ
さっきからやけにめんどそうっていうか、だるそうっていうか…


「ん、まだ学校にいるんだってさ」

「え、どこにいんの?」

「たぶん生徒会室とかじゃん?涼しいし」

「んならそこ行こ
先輩何飲むー?たまには奢ってあげますよ」

「…いつんなったら名前で呼ぶの」

「あ、圭介ね」


なんか…意識してないと忘れちゃう。
もう先輩で慣れちゃったんだもん…


「んー、コーラ。」

「優斗くんはなにすき?」

「えー、普段烏龍茶とかしか飲んでない」

「じゃあ烏龍茶でいいや」


コーラに、烏龍茶。
ついでに私の水も買って、コーラだけ先に渡して生徒会室へと向かった。

外は灼熱地獄。
それに比べたら太陽が当たらないだけ、校舎の中はまだましだけど…なかなかのジメジメ具合。

湿気やば。


「ここ、普通に入っていいの?」


校舎2階にある生徒会室にはすぐ到着。
ドアの前で思わずたちすぐんでしまった。


「ノックすればいいんじゃん?」


圭介はそういってドアを2階コンコンとして、お邪魔しまーすと言ってドアを開けた。

初めて見る生徒会室はなんだか物が乱雑に置かれている。けど


「涼しいー…」


ここも天国だった。