「ね、俺も真希って呼んでいい?」
ま、真希って!!
あんま、男の人から呼び捨てにされない、っていうか家族抜かせば初めて、かも…
「…は、はらまきじゃなければなんでもっ、」
「よーし、じゃあ真希って呼ぼ。
まーきっ」
「…用もないのに呼ばれても反応困ります」
「はーいって可愛く返してよ」
…なに考えてんだ?この人。
「ばっかじゃないの」
「うわ、ついに言われた。
さっきまでちょっとウブっぽくて可愛かったのに」
「先輩は調子乗りすぎ」
「だから、圭介だってば」
「はいはい」
そんな話をしながら、私たちはまた灼熱の太陽の下を歩いてファミレスへと向かう。
暑い。とにかく暑い。
さっきまで天国にいたから、本当に地獄に感じる、、
とにかく、慣れない暑さの中ファミレスに辿り着き、他愛もない話をした後、ファミレスを出た。
「どうする?カラオケでもいく?
それとも図書館でもいく?」
…いつも思うけど、ファミレスの中で考えればいいのにね、私たち。
でも、今日は行くところがもう決まってるんだ。
「学校戻る~」
「え、それでいいの?」
「うん、ちょっと優斗くんに用事」
「…また木村んとこいくの?」
「うん。一緒に行こ」
またこのくそ暑い中、私たちは学校へともどる。
早く夏終われ、と心の底から思っちゃうよ、、