「ここが、a+43-…になるから…」
(奏多先生って意外と手綺麗なんだ…
男の人って感じの大きくて優しい手してるな…

私は無意識に先生の手を握ってしまった。

「………桜田?」

『え?』
名前を呼ばれて我に帰った。
『え!?あ!す、すいません!あの大きくて暖かそうだったのでつい…』

「はははっ暖かかったか?」

なんだろう。なんか痛い。苦しい。息がしづらい。心臓がはち切れそうなぐらい早く脈を打ってる。

うそ。そんな蒼先生以外にこんな気持ちになるなんて思ってなかった。


私は逃げるように教室を出て行った。

確かめたかった。まだ、蒼先生が好きだって事。

【作成中】