それから、どうなったのかは良く覚えていない。


ただ、信じられない程のスピードで事が運び。


言い出しっぺの五十嵐よりも最終的な実行者の私よりもやる気があった花恋は、五十嵐と別れた私が図書室へ戻った時に、既に私と五十嵐を含んだメールのトークグループを作っていて。


17:00が過ぎ、私と花恋が揃って一緒に帰っている時に、五十嵐が花恋にディスレクシアについての電話をして。


何故花恋にも言おうと思ったのかは分からないけれど、もしかしたらグループトークの時に1人だけ返信がとても遅れてしまう事を、知ってもらいたかったのかもしれない。


もちろん、花恋はすぐに事の状況を理解した。


さっきはごめんね、本当にごめんね、と、図書室での自分の失言について何度も何度もメールで謝りながら。


五十嵐もそういう事には慣れているのか、すぐに許してくれたらしい。


というより、そもそも五十嵐は怒ってすらいなかったという。



午後9時過ぎ。


私は、花恋が作ってくれたトークグループを開いた。


そこには、既に花恋からのメッセージが書かれていて。