絶望を超えたその先には









__…コンコン








「入っていーぞ」






中から気だるげな声が聞こえてきたので、私は入った。














莉音ちゃんが長い足を組んで座っていた












コーヒーの香りが微かにするこの部屋は、教務員室













もともと、ここには数人の先生たちが居たんだけど…莉音ちゃんが来てから、他の先生が教務員室にまったく寄り付かなくなったらしい…。













だから、今は莉音ちゃん専用の部屋になってる






















なぜ私がここに来たのかというと…






「罰として、これ全部運んで。」













そう、寝てしまった罰として放課後莉音ちゃんに
こ気を使われることになったのでした!











これっと言って指差したのは、意外にも一回で運べるような量でひとまず安心した。









「意外と莉音ちゃんお手柔らかなんだね」





「お前…お手柔らかの使い方間違ってるぞ」














そういえば先生だったな〜…って感じの、莉音ちゃんに間違えを指摘された






「くっ…なんでこの人先生なんだ!」













意味がわからないんだけど!









明らかに教師向いてないような性格と顔じゃん!!












まぁ…意外と優しいとこはあるけど。