「お疲れ様でした」 私は時間になると急いで着替えて店をでた。…時刻はもう9時。 「はぁ…」 やっとちゃんと息が出来た気がした。…ため息をすると幸せが逃げるって言うけど…本当かな?…でもそんなんで逃げる幸せなんて、きっと元から私には手の届かない場所にある。 そんな卑屈さに、笑いがでた。 「きっと、私は濁りきってる…」