夕凪君の家を訪れた人物は私もよく知っている人だった。 「よぉ雨野!」 「…古田先生…」 「悪かったなぁ!実は会議が延期になってな!夕凪の様子みて、雨野もまだいるようなら送ってってやろうと思って!」 私は古田先生に甘えておくってもらうことになった。 「じゃぁね、空ちゃん。これからも健人のこと、よろしく」 ペコッと頭を下げて先生の車に乗り込んだ。…結局、お兄さんに聞いたことへの答えはもらえなかった。