嫌われることが怖い。誰にも必要とされないのが怖い。存在を否定されるのが怖い。 だから私は私を偽ってきた。 いつもにこにこして、空気を読んで、みんなに合わせて、みんなの望む私になろうと。 もう二度とあんな思いはしたくない。 そう思っていたのに、出会ってしまった。 「空」 君のせいで無駄になった。 君のせいで偽れなくなった。 君のせいで日々の色が変わった。 私は君のおかげで、大切なものに気がついた。 「だから今度は私が……」 君の世界を変えてあげる。