【元姫の決心】


『ただいま〜……、何?何かあった?』

中に入って直ぐ、仁亜はその場に立ち尽くした。

私はどうにか いつもの様子を見ようと、仁亜の身体の傍から 覗いた。

私の目に飛び込んで来たのは 見えるところにまで痣がたくさんできている静香の姿。

『……え?どう、したの?』

静香は私の存在を認識すると、

『美嘉ちゃん、何でそんな嘘吐くの?
全部、知ってるくせに!

美嘉ちゃんとなら 仲良くできると思ったのに……

静香の何がそんなにダメだったかな……』

涙を流している。

『……え?私?』

静香は頷いた。