え、…なんで聞いてんの!?
スマホに夢中だったじゃん!?
見えちゃったけど…ものすごい速さでメール返信中だったじゃん!?
何百件も女の子の名前でズラーっと埋め尽くされてて大変だなっと思ったけどさ!?
「そうそう!だから私の彩綾をよろしくお願いしまーす」
「あとは任せた真田!」っと面白がって笑ってる恵麻に、
「ちょっ!…ちょっとーー!!!恵麻!?勝手に話進めないでっ」
私は承諾してないっ!!
「良いの?このチャンスを逃しても。」
「良いも悪いも…真田くん迷惑だと思う……し、…私も嫌だし」
だよね?もうこの話は無しでもいーかな??
ボソッと本音が漏れたくらい嫌だし。
「迷惑じゃないよ。恋がどんなのか彩綾ちゃんに、教えてあげるね」
初めて偽りのない、爽やかな笑顔を見せてくれた真田くんに少しだけ胸が高鳴った気がしたのは、
秘密。

