極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

彼の長い指が、わたしのブラウスのボタンをひとつひとつ外してゆく。
どうしようもなく恥ずかしくて、それでも心の奥底ではこの瞬間を待っていたんだと思う。

大好きな人に、すべてを見てほしいから。
恥ずかしながら、この年齢にして初めてのことなんだけど、彼を信じてすべてを委ねることができた。

「あっ・・ン・・」
彼の指に、唇に、わたしの身体は素直に反応して、自然と声がもれる。

肌と肌が触れ合う温もりと、ぴったりとくっつく心地よさ。
その瞬間も、たしかに痛みはあったけど、目をつぶって息を喘がせるわたしの頬に彼が手を添えてくれていて、けして無理に動かしたりはしなかった。
こぼれた涙は、苦痛じゃなくて何かを乗り越えた喜びの証だったと思う。

「彬良くん、彬良くん・・」
うわごとのように彼の名を呼びながら、背に手を回してしがみつく。

「そよか、好きだ」
何度も耳もとで鳴らされた彼のささやき。

わたしの彬良くんが大好き。今までよりもずっと強く、ずっと深く———