極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

「せっかくそよかのベッド運んでもらったけど、使うことなさそうだな」
彬良くんがつぶやく。

わたしを軽々と抱いたまま足を進めて、器用に寝室のドアを押し開ける。
そっとベッドに横たえられる。

そして———彼がわたしの顔を両手で挟むように手をついて、おおいかぶさってくる。ギシッとベッドのスプリングが音をたてる。

「彬良くん、あの・・あの・・」
この後におよんで怖くなってきた。

わずかに開いたドアから光が差し込むだけの薄暗がりのなか、こちらをのぞきこむ彼の表情はうかがい知れない。
わたしの顔にかかった髪を、彬良くんの指がそっとはずす。
そよか、と声が真上から落ちてくる。

「あ、彬良くん・・」
声が震えているのがわかる。

「大切にするから」

「ぁ・・」

唇が重なった。彼の舌がわたしの唇を割って、口の中にもぐりこんでくる。舌が絡まって、濡れた音をたてる。
繰り返されるキスに、吐息さえも混じり合う。

震えて固まっていた身体からいつのまにか力が抜けて、しだいに熱っぽく汗ばんでゆく。