極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

好きなひとに「おいしい」って言ってもらいながら囲む食卓って、なんて幸せなんだろう。

「そよか、いつもおばさんと一緒に料理してたもんな。作り慣れてる感じ」

「お母さんの真似してるだけだよ」
照れて謙遜する。

「基本はおばさんから受け継いだものだけど、そこにちゃんとそよかのアレンジが加えてあるじゃん。こういう肉と野菜を合わせたサラダとか、たしかおばさん作ってなかったし」

記憶力がいいなあ、さすが彬良くん。

きれいに完食してくれて「おいしかった、ごちそうさま」って、完璧だな彬良くんは。
キッチンには食洗機が完備されてるから、後片付けが早く終わるのが嬉しい。

「お茶いれようか?」

「うん、ありがと」

ふたりでソファにかけて、ゆっくりお茶を飲みながら、たあいもないおしゃべりをする。

「忙しそうだね、彬良くん」

「パソコン環境があれば、どこでも仕事ができる、っていうのが逆にいけないのかもな。つい仕事しちゃってる。食事をおろそかにしがちだから、こうやって作ってもらえるとすごく助かるよ」