極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

帰り道、いったん自分のマンションに寄って、冷蔵庫の食材を保冷バッグに詰めて持っていくことにした。

ずっしり重いバッグを肩にかけて、最寄駅に着く。
彬良くんのマンションは駅に近い背の高い建物なので、迷うことはなかった。
昨日はもう夜だったからはっきり全容が分からなかったけど、つくづく立派なマンションだ。

彼に渡されたカードキーでエントランスのオートロックを解除して、エレベーターでフロアへ上がる。玄関ドアも同じカードキーで開ける。
つい「おじゃまします」と言いそうになる。

食材を冷蔵庫に入れさせてもらった。なんていうか冷蔵庫までスタイリッシュだ。

これも家から持ってきたエプロンをつけて、夕飯を作ることにした。このキッチンの使い方も早くおぼえないとな。
今日は彬良くんは会食だっていうから、いつもみたいに一人分だ。

にんじんを千切りにしてかるくレンジでチンして、豚の薄切り肉で巻く。
残りのにんじんはツナ缶と粒マスタードで味付けする。これは明日用のサラダ。お弁当にもオススメだ。
にんじんを巻いたお肉は、フライパンで照り焼きにする。それとワカメとネギのお味噌汁、昨日の残りのトマトのマリネをつけて夕飯の出来上がりだ。