極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

まだ早い時間だったから、さいわい一緒にいるところを見られることなく、自分のフロアに着いた。

でもこれが毎日のことになると、誰かに見られるのは時間の問題だ。
そのときわたしはどんな反応をするんだろう。

「おはようございます」

おはようございまーす、と北川さんと香織さんの声が返ってきた。
二人とも早いなあ。北川さんなんて毎日7時過ぎには出社しているらしい。昨夜も会食で遅かったはずなのに、いつ寝てるんだろう。

美奈さんは広告代理店との打ち合わせで直行、と。

「そよかちゃん、今日は早いねー、なんかあったっけ」
香織さんの声に探るような様子はない。

「なんか早く目が覚めちゃって・・」

あるよね〜そういう日、と返ってきて会話はそれで終わる。

しかし明日からどうしよう。ビルの一階に入っているカフェで時間を調整しようか。そんなことを考えながら席につく。