極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

ほどよいリラックス感のあるリネン混素材の、シャツとセミロングのタイトスカート。
ゆるくまとめた髪に、アクセサリーをゴールドで統一して、紅いリップで一点の華やぎを添えている。

何気ないようでいて、完璧な着こなし。
素敵だなぁ・・・つい見とれてしまう。

ときどきチームの人たちと外を歩くことがあるけれど、やっぱり周囲の視線が集まるのが分かる。

プレスにVMD、多くの女性が憧れる職業。そのチームで働けることが誇らしい反面、自分と引き比べて落ち込んだり。
その二つの感情のあいだで揺れるようになった、入社二年目。

わたしがちょっとばかりオシャレに精を出したところで、結局のところ彼女たちの足下にも及ばない。

入社して気づいたことだけど、チームの人たちは他人のプライベートや恋愛事情を詮索したり妬んだり、ということが全くといっていいほどない。
今ならなんとなく、その理由がわかる。
彼女たちは人並み以上の美貌と才能に恵まれて、そして最高で最愛の恋人=仕事を持っているから。