「俺は———」深く吸った息とともに、彬良くんが言葉を吐く。
「どこにいても、どれだけ離れていても、どれだけ時間が経っても、そよかを忘れない」
「彬良くん・・」
忘れないでと、彼が言う。
「そよかのお嫁さんごっこに付き合ったのは、俺だけなんだから」
こくこくとうなずきながら、わたしはつたない謝罪と感謝の言葉を口にする。
わたしたちが歩む道は、この先どこかで重なる日が来るのだろうか。
あるいはもう交わることはないのかもしれない。
ただこの道を選んだことを後悔することはしまいと誓った。
わたしのわがままを受け入れてくれた、彬良くんの想いに報いるために。
「どこにいても、どれだけ離れていても、どれだけ時間が経っても、そよかを忘れない」
「彬良くん・・」
忘れないでと、彼が言う。
「そよかのお嫁さんごっこに付き合ったのは、俺だけなんだから」
こくこくとうなずきながら、わたしはつたない謝罪と感謝の言葉を口にする。
わたしたちが歩む道は、この先どこかで重なる日が来るのだろうか。
あるいはもう交わることはないのかもしれない。
ただこの道を選んだことを後悔することはしまいと誓った。
わたしのわがままを受け入れてくれた、彬良くんの想いに報いるために。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)