極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました

玄関のドアを閉めるなり、靴を脱ぐのももどかしく抱きしめ合う。
キスを繰り返しながら、足をもつれさせるように抱き合ったまま寝室へ向かう。

ふたりでベッドへ倒れこんで、熱にうかされたように深い口づけを交わしながら、それでもわたしはたどたどしくその問いを口にした。
「彬良くん、どうして・・最近ずっと・・」

「・・・けじめ、っていうのかな」つかのま動きを止めて、彼が答える。
「三崎さんていう手強い相手と対峙して、引導を渡す必要があった。二度とそよかにちょっかい出そうと考えないように」
だからそれまではと、ささやくように言葉をつなぐ。
「自分へのおあずけ期間にした。だから今夜はご褒美。ずっと我慢してたから、そよかを堪能させて」

「彬良くんっ!」
ぎゅっと彼にしがみつく。わたしが彼のご褒美になれるなら、食べ尽くされたってかまわない。

しがみついて浮いた背に彼の手が回って、器用にワンピースのファスナーを下ろし始める。
その下に隠された肌は、ひりひりするほど敏感になって、彬良くんの感触を待ち望んでいる。