「カンナちゃん……」

ギュッとカンナちゃんにもらった手紙を胸に抱きしめる。

目をつぶると、カンナちゃんの笑顔が目の奥に浮かんだ。

カンナちゃんの死で何もかもが終わったと思うのは浅はかすぎる。

再びイジメ返しのハッシュタグのついた投稿がされた。

やっぱり。まだ終わらない。終わってなどいない。

今、この瞬間にもイジメは起こっている。

そして、きっとすぐにまた始まるだろう。

負の連鎖が唐突に、きっとすぐそばで。



いじめられた人間が

いじめた人間に

イジメ返しをすることは

許されないことでしょうか?

何十倍、何百倍の痛みを

味わわさせてやりたいと思いませんか?

さぁ、一緒に始めましょう。

♯イジメ返し

                        【END】