「あのさ、古都が好きなのか?」




はい?


突然の質問に目を見開く。



「好き??幼馴染みだし、大切だよ」




「本当か?」




ねえ、雷くん、私ーー


雷くんが好き。



そう言えたらいいのに。



「本当だよ」




それだけは嘘偽りのない本心。



さらに腕に力が籠る。