それからは、アルバムを見たり普通の友達と変わらず過ごした。


「じゃあ、俺ら帰るから」


そう、廉が笑って帰る中、雷くんだけは動かない。



皆不思議に雷くんを見た。



「なあ、あんたの好きなのは誰だよ。


お前、こいつ好きなんだろ?」



雷くんは、写真立てを握りしめながらそう言った。


「ああ、美心がな」


何ーーー?



雷くんは、何が言いたいの?