「美心に会いに来たよ。

俺今日からA組に世話になんの。

教室行ったら美心いないからフケてきた」



そう、彼は笑ってる。


まるで美心以外目に入らないみたいに、こちらには目を向けない。



無関心が正しい。



「美心、そいつらから離れて。

美心は、俺が居ればいいろ。」



軽蔑したように見る目が、俺らに向けられている。



「古都、この人達は悪くないよ」


雷を見て一瞬、顔を赤らめた美心をアイツは見逃してはいない。