「チッ、なんだよ。


なんで、雷の腕で寝るんだよ」




廉が隣で舌打ちしたのが分かって、その気持ちが分かる気がした。


「悔しいけど、今はまだ仕方ないよ。


まだまだこれからだよ」



そう、まだまだこれからだよ。



たとえ、美心の気持ちが雷に傾いて居ようと、俺の美心を想う気持ちは誰にも負けやしない。



「青は強いな」



真也の言葉に思わず吹き出すように笑うと、


雷が顔をこちらに向けている。



眠っている美心に、どうしていいか分からない様だ。