そんな君を抱き締める青に、嫉妬した。


抱き合う二人を見て、心が傷んだ。


「雷、俺ら寝るから客間室借りるよ?」


「幹部室は?」


「野郎が、たくさん居て寝ろと?」


だよな。


渋々、二人を連れていく。


「俺も一緒だから美心、眠りな」


優しい青の声に頷く美心は、布団に横になる。


客間室には二人しかいない。


「青、美心になんかすんなよ?」


俺なりの心配だったんだけど。


「はあ、あるわけないろ。いいから出てってよ」


そうだろう、あの後な訳だし。

俺は、静かに客間室を出た。