私が泣き止むのを待って、ゆうくんは、私の耳元で囁いた。 「返事は今じゃなくていいから、俺との事、 ゆっくり考えて。 俺は、ずっと奏を想ってた。 この気持ちは、きっともう変わらないから。 慌てなくてもいいから、考えてみて。」 「うん… 」 私は、放心状態のまま、自分の部屋に戻り、考える事も出来ずに翌日を迎えた。