「危ない!」 小さい頃遊具から落ちかけた私を助けてくれたのは小さな男の子。 「大丈夫?怪我してない?」 「うん。ありがとう」 自分もドロドロなのに私の服についた泥を払ってくれる。 その子はうん!っと爽やかな笑顔を向けてくれた。 「あ、あ、名前!……名前教えて?」 友達に呼ばれて走り出した男の子に名前を聞く。 __嵯峨 晴人 これが私とあいつの初めての出会い。 そして初恋の相手。