曇り、ときどき雨。君に、いつでも恋。




中島くんと付き合った次の日。


体育祭委員の仕事を終えて、
いったん家に帰って私服に着替えてからお祭りに向かった。

私服は何を着るか迷って結局シンプルなワンピースにした。



朝日が丘公園は、学校にわりと近い公園で、そんなには大きくない。


初めての、デートだ。
ウキウキして、ドキドキして落ち着かない。


約束の時間の10分前に着くと、もう中島くんは来ていた。


中島くんも、私服。

私服、変って思われないかな。



ちょっとためらっていると中島くんと目があって、
中島くんがこっちに向かってきた。




「ごめん、待った?」


「いや、俺も今来たとこ。


・・・とりあえず、なんか食うか?」


私服だと、制服より大人っぽく見える。


「うん。かき氷食べたい!!」


「ん。じゃかき氷だな。暑いからちょうどいいわ。」


中島くんは優しく笑ってくれた。


あんまり普段は見ない中島くんの表情。
あたしだけが見れる特別な笑顔だったりして。
とか、浮かれたことを考えてみる。


歩きながら話して、
平静を装ってたけど心臓がバックバク。


周りを見るとカップルだらけ。

あたしたちもこの中の一組なのか・・・。

そう思うと、とたんに気恥ずかしくなってきた。



中島くんと付き合ってるってことを意識しすぎて。


そのせいか
付き合う前より、あたしが発する言葉の数は少なかった。




「いちご1つとブルーハワイ1つ。」


「はいよ~」

あたしがお財布を取り出してお金を出そうとしてると、いつのまにか中島くんが払ってくれていた。


「いいよいいよいいよいいよ!!自分で払うよ!」


慌てて中島くんにお金を渡そうとしたけど、断られた。


「彼氏なんだから、カッコつけさせてよ。」


「え、でも。」


「いいから、ほら。」


「ありがとう。」



彼氏なんだから。か。

そうだよね。付き合ってるんだよね。

付き合っているという事実に、まだ慣れない。




いちごのかき氷はほてったあたしの体を少し冷やしてくれておいしかった。