え?なんで⁇
すぐにもう1度、押してみた。
【登録できません】
「また渚がここで他の男と会うことを考えただけで、俺は狂いそうになる」
裕也がなにか喋っているが、言葉が耳から耳へと抜けていく。
写真を撮って名前を入力すれば、誰でも登録できた。
それなのに、なぜ?
「それならいっそ、そんなことできないようにしてやりたい」
そう言うと、裕也は理科室から出て行った。
私は再度、初めから登録し直す。
【登録できません】
同じだ。
三鷹裕也を登録できない。
そのワケとして考えられるのは、もう裕也に寿命がないからか?私が【三鷹裕也を消す】を押した時点で、裕也の寿命がなくなった?
奪い取れる命もないから、登録ができない?
でもまだ消えてないじゃないか?
ほら、また理科室に戻ってきた。
手にポリタンクを持って__?
「__裕也?」
私の【?】には、いくつも意味が込められていた。
どうして消えないの?
どうして登録できないの?
どうして、鍵を閉めたの?
そのポリタンクには、なにが入っているの?
ねぇ、裕也?
私は最後に、渾身の力を込めてスマホを押した。
【登録できません】
何度も押したからだろう。
登録できない理由が、補足されていた__。



