あなたの命、課金しますか?



確か私の寿命は残り【1年】だった。


それが【50年】も増えている。


そしてアプリの画面から、南くんが跡形もなく消えた。


実際の南くんが死んだ瞬間に__。


私が、奪ったの?


クッションを押し当ててないのに?


裕也に指を切られたからじゃなく?


きっと死因はそうかもしれないが、原因は私なんだ。


私のせいで、私と出会ったせいで死んでしまった。


だからアプリに登録してあった南くんの寿命が、そっくりそのまま私に上乗せとなった。


「そんな」


これじゃ、私が殺したようなもの。


私がこのアプリを始めたせいで、美奈は転落死した。


南くんも居なくなった。


私が、アプリさえしなかったら__?


「そうだ」


慌ててマイページを進む。


見慣れた【葉月渚】が現れる。


散々、カスタマイズして原型を留めなくなってしまった、私。


綺麗になるために、華やかな学校生活を送るために、様々な願い事を叶えてきた。


自分がどんどん生まれ変わり、望み通りのハッピースクールライフが送れると、そう思ったんだ。


でも実際は、そうじゃない。


ずっと付き合いたかった三鷹裕也を悪魔にしてしまったのも、この私だ。


けれど思いついたんだ。


唯一、裕也と別れる方法を。


それは__。