南くんは死んでしまった。
たとえ一瞬でも、私を救ってくれた人を殺めようとした動揺は、消えてなくならない。
恐らく、一生。
裕也の元から逃れない限り、無理だろう。
そのうちやってくる。
南くんが息絶えているのを見て、どう反応するのか?
「それじゃ、別れてやるよ」なんてことにはならない。
このままじゃ結局、同じなんだ。
かといって、はっきりとした打開策もない。
「何時だろう?」
足元のスマホを確認する。
時刻は20:10だった。
念のため電波を確認したが、やっぱり圏外だ。
そういえば、緊急で電話を掛けることができなかったか?
警察に知らせて、裕也を逮捕してもらえたら?
いや、それでも一時しのぎだ。
裕也は地獄の果てまで追ってくるだろう。
何か手はないかとスマホを探っていると__アプリに気づいた。
新しい願い事はないか?とマイページに入る。
「電波が__?」
なぜか【HAPPY SCHOOL】のアプリだけは稼動している。圏外でネット通信もできないのに?
この時ばかりは、愛くるしいキャラクターが憎らしい。
「__あれ?」
少ない。
登録したキャラが、減っている。
南くんが、画面から消え去っていた。
まさか⁉︎



