放課後――。 部活に入っていない俺と亮太は、いつも一緒に帰っていた。 学校を出て、わらびの駅まで歩き。 そこからまた、朝と同じようにバスに乗る。 ――時々。 駅で、紗枝とその友達にバッタリ会うこともあった。 そういう時は必ず、一緒のバスに乗る羽目になるんだ。 しかも、紗枝の友達が一緒ということもあって。 紗枝と亮太、二人のそばにいないといけない状況になる。