「うん。ちょっと、付き合ってくれるかな」 「ここじゃダメなのか?」 「……うん。ここではちょっと……」 ショートカットの女子が気まずそうに、俺の背後をちらりと見た。 つられて振り返ると……。 俺を呼んだ女子の集団が、さっき以上ににやけた顔でこっちを見ている。 あぁ、これじゃあ、ここで話なんかできないな。 しかたない。 「あっち行こうか」