君に会いたくて



「バカ藤森ーっっ!!」



乱された髪の毛に腹を立てた女子の雄たけびを聞きながら、俺は廊下で待つ二人組のところへと行く。



「……なに?」



声をかけると、二人のうちの一人……おかっぱ頭の女子が顔を真っ赤にしてうつむいた。



「………?」



首を傾げると、その隣にいたショートカットの女子が口を開く。



「あの、この子がね、話があるんだ」


「話?」