紗枝の葬儀の日、亮太は学校を休んだ。 【しばらく学校休む】 ひどく落ち込んでいる亮太から、葬儀の日の夜にメールが届いた。 亮太を元気づける言葉も思い浮かばない。 いや、今は何も言葉をかけるべきじゃない。 かえって亮太を悲しませてしまう。 【分かった】 短い返信をしたあと、俺は携帯をぱたりと閉じた。