でも借金のこともあって
その夢は、諦めようとした。

そんな私をお母さんは、

「自分の夢を叶えなさい」

必死に親戚中に頼み込み高校や大学資金を
援助してもらうように頼んでくれた。

なかなか貸して貰えなかったけど
私は、そんな母の姿を見て
もう一度頑張ろうと思えた。

「あの……今日から第2秘書として
働くことになりました。
立花 萌です。よろしくお願いします」

社長室に入ると深々と頭を下げて挨拶した。

少しでも有能だと思ってもらえるように
社長に気に気に入られるように頑張らなくちゃあ!!

しかし

「はぁっ?お前。
秘書になって初日に何だその格好は?」

第一印象からダメ出しをされた。

「えっ……?」

何かおかしいのだろうか?