車から降りると病室に向かった。
「あ、せっかくなら洗濯物を持って
来れば良かったわ」
「また、明日来ればいいだろ?
今日は、あくまでも挨拶だけだ。挨拶したら
すぐに帰るぞ」
「は、はい。」
2人でお母さんのお見舞いに行くなんて
不思議な気分だ。
何だか照れくさい……。
お母さんの病室に着くと中に入ろうとする。
すると話し声が聞こえてきた。
あれ?お客様だろうか?
ガラッとドアを開けると
その人物に驚かされた。
「ふ、副社長!!?」
先にお見舞いに来ていたのは、副社長だった。
「さ、朔夜!?
お前……何でここに居るんだ!?」
社長も驚いていた。



