次の瞬間、ものすごくガラの悪いヤンキーたちが数人リビングに入ってきた。


「お前ら…」


ニタニタと気持ちの悪い笑みを浮かべたヤンキーたちを見た、赤茶色のヤンキーは血相を変えて私の手を掴んだ。


「逃げるぞ!」


赤茶色のヤンキーは、足がもつれる私を気遣ったりせずに家を飛び出す。


そこまでヤバい人たちなの…?


「走れ!」


手を引かれてヤンキーと一緒に走るけど、足がうまく動かなくてちゃんと走れない。


だけど、追っ手は来てないみたいだ。


ヤンキーは駅近くのコンビニに駆け込んだ。