「ここに証人がいる。もしお前が俺を刺せば、間違いなくお前は捕まるだろうな」


ヤンキーのクセに頭の回転は速いみたいで、簡単に先生から包丁を離させた。


そして、ヤンキーが先生を殴る。


何度も…何度も…。


なのに、先生は……。


「笑ってる……」


ゾッとした。


ここまで狂気に満ちた顔が世の中にあるのかというほど…。


バンッ!!!


「!?」


玄関から聞こえた大きな物音に、ヤンキーの動きが一瞬止まった。