月光 ~すべてのひとかけら~

この家に乗り込んできたのは、赤茶色っぽい髪色をしたヤンキー。


ヤンキーならどうにかなるかもしれない…。


「悠瞳の希望通り殺すのだけはやめといてやるよ。けどなぁ、俺はお前を許さねぇ。悠瞳を傷つけたこと一生後悔させてやるよ」


先生を壁際に追い詰めたヤンキー。


「二度と教師面できねぇようにしてやる」


ヤンキーは、容赦なく先生の顔を殴りつける。


ヤンキーは喧嘩のプロ。


先生はただの一般人。


その差は歴然としていて、このまま先生が気絶すると思ってた。


だけど、それは願望にすぎなかった。