月光 ~すべてのひとかけら~

「あんたこそ誰だよ。ここ、古城悠瞳の家だぜ?」


若い男の人の声だ…。


「彼氏なんだよ」


「へぇー?そのわりには家が荒れてるけど?…まるでDVが起こってたみたいにな!」


語尾が突然強くなったのと同時に、人を殴る鈍い音が響いた。


「てめぇ……!」


先生の反応的に、殴られたのが先生だ…。


かすかに、希望の光が見えた気がした。


もしかしたら…助けてもらえるかもしれない……!


先生がふらふらしながらリビングに姿を見せた。


「よくも悠瞳をあんな目に遭わせてくれたなぁ!!」


先生が私を殴ったときとは、全く違う音で殴られてる先生。