月光 ~すべてのひとかけら~

「なんでも…ない…」


設楽さんはどういう人なのかな…。


怖い人なのかな…。


「そんなビクビクすんなって。俺、別に怒ってねーよ?」


設楽さんは、俯く私の顔を覗き込んで言った。


「……ごめんなさい…」


謝るしかできなかった。


怖いから…。


怒らせたくないから……。


「ったく。謝んなって。俺は悠瞳を傷つけるためにここに連れてきたんじゃない。守りたいから連れてきたんだよ」


ポンっと頭に手を置かれて、優しく撫でられた。


アイツが優しかった時…こんな風にしてもらったことがあった…。


何で…先生は変わっちゃったのかな……。