月光 ~すべてのひとかけら~

族って暴走族だよね…?


……私…やっぱりこの家に来たらダメだった気がする…。


アイツの方が安全なんじゃ…。


「紅に目をつけられたら終わりだ。間違いなく悠瞳を痛めつけた男は潰す」


設楽さんはスマホに視線を残したまま、妖しい笑みを浮かべた。


その目は全く笑ってなくて、いつもとは違う寒気が走った。


「どこの誰。DV彼氏は」


言ってしまったら…アイツは……永蔵先生はどうなるの…?


「…殺すの……?」


殺気を感じる。


微かだけど…。


「まさか」


設楽さんはやっと視線を私に向けた。


「殺してほしいなら頼んでやってもいーけど?そういう専門家に」


……ヤクザのこと…?