月光 ~すべてのひとかけら~

今から2ヶ月半くらい前のことだ。


その頃から、永蔵先生はおかしかったのかもしれない。


〝仕事忙しいから今日はもう帰る〟


永蔵先生はそう言って帰ろうとした。


その日私はどうしても一人になりたくなかった。


心が限界だと訴えていたから。


もう無理だと悲鳴をあげていたから。


〝やだ…帰らないで…〟


先生の腕を掴んで引き留めたんだ。


そしたら、先生は…アイツは……。


〝うるせぇんだよ!〟


初めて私に怒鳴りつけ、私の腹部を蹴った。